たむら廃人


いつもお酒をたくさん飲んでは誰にも絡まず一人でふわふわしていて、お酒が好きなのかコミュニケーションが苦手で酒で飛んでいたのか、またその両方なのかは分かりませんが大体いつもそのイメージです。しかし、その分全ての自己が丁寧に音楽の中に詰め込まれています。暗くてもの悲しくて、ほんのり香るユーモアがすごく切ない、そんな音楽家です。廃人さんは大池音楽祭のステージがかなり久しぶりのステージになるそうです、大切な瞬間を同じ場にいられるのが嬉しく、また楽しみです。

(こすけ)

 

学生時代、学校に背を向けてひたすら電車に乗り続けていた暗黒時代。たむら廃人を聴くと、そんなどうしようもない日々の事を思い出す。彼の音楽もまた、どうしようもなくひとりぼっちで、いつも寂しげで、どこまでも暖かい。肩を叩くでも背中を押すでも無く、ただじっと側にいてくれているような音楽。

何よりこの場所で聴きたくて、お誘いしました。頭のおかしい、優しい人です。大池の風に乗って、そんなどうしようもない奴らの隣に届いて欲しい。

(畑拓朗)